キス

「接吻」（Kiss） 1907-1908

≪グスタフ・クリムト≫ Gustav Klimt（1862-1918） オーストリア

【2019年限定デザイン】
パトロンやモデルにひっぱりだこのクリムト。そんな彼にも、ずっと変わらない大切な一人の女性がいました。その名はエミーリエ・フリーゲ。ブティックを経営する女性実業家であり、金銭的にも精神的にも自立した女性だったといいます。お互いに結婚することなく、様々な佳境に立たされながらも生涯を共にした二人。クリムトの代名詞といっても過言ではないこの《接吻》は、クリムト自身とそのエミーリエを描いたものかもしれません。

ビザンチン、エジプト、古典的なギリシャ美術に見られる紋様と、アジアのオリエンタルなスタイルを折衷させ、独特の装飾美を作り上げた、クリムト黄金期時代の象徴的な作品です。