ルリユール長財布 全３柄

Relieur（ルリユール）とは、日本語で「製本屋さん」と訳されます。フランスを中心としたヨーロッパには、『愛着のある本を、自分好みに仕立てる』というこだわりの装丁文化がありました。

お気に入りの本を綴じ直し、箔押しで飾られた美しい革の表紙を開くと、見返しには読む者を物語の世界へと誘う彩色豊かなマーブル紙が姿を見せる。そこには、現代にも工芸として受け継がれる職人の技術が詰まっています。

Relieur（ルリユール）シリーズは、そういった職人の手製本による美しい装丁をイメージしてお作りしました。

スリムな見た目に、十分な収納力を備えた美しい薄型長財布です。本をイメージしたシックな佇まいは、持ち主の性別を選びません。お財布随所に装丁本デザインへのこだわりを垣間見ることができます。

表紙を飾る美しい意匠

表の牛革には、装丁本の表紙をイメージした、シンプルで品のあるアールデコ風の模様を金箔で施しました。この箔押しのために真鍮を削りだして作られた精巧な判は、それだけで見る者を魅了します。

職人技巧が生み出すマーブル模様

本を開くと、見返しには色鮮やかなマーブル模様が広がり、読者を物語の世界へ誘います。ルリユールの長財布もお気に入りの本を開いた時の高揚感を感じていただけるようデザインを配しました。

お財布の中にカードやお札を入れても、美しいマーブルを害しないように設計されています。

アートレザーに施したマーブル模様は、東京の製本職人さんが40年近く作られているマーブル紙を元にしています。様々な模様を生み出す”マーブリング”技法は、水面に絵具を落としてその上でデザインを描くことから「アクシデントデザイン」とも呼ばれ、意図するデザインを仕上げるまでには、何十年もの修練を必要とする、まさに職人技が生み出す奇跡のアートです。

本の見返しで一番目にすることが多いマーブルデザインといえば、この石の断面のようなストーン柄と思います。
濃淡のある濃紺～グレーの色の重なりがシックでありながら単調さを感じさせず、いつまでも眺めていたくなる美しさです。

ストーンを作った後に、間隔の違う２種の櫛で模様を描くDutchと呼ばれるデザイン。よく見ると全体に木目のような質感があり、ベージュやグレー、パープルやピンクなど様々なニュアンスカラーがまじりあう、珍しい雰囲気のマーブルです。

大きく絵具を垂らした後、太めの櫛でダイナミックな模様を描いた絵画的マーブル。
物語に登場する、伝説の龍が吐いた炎のごとく、力強く躍動感のあるデザインは、間違いなくインパクトもナンバーワンです。

デザインと実用性の両立

「デザイン」とは決して見た目だけの話ではありません。実用性、機能性も含めてデザインする。札入れ、小銭入れに、8箇所のカードポケット、かぶせの内側や背面にもポケットを備えており、スリムな形状は崩さずに、必要なものをきちんと収めることができます。

カード８枚/小銭15枚/お札（札入れ＋フリーポケット）全15枚を収納

※財布が型崩れしにくい、おおまかな目安量となります。

ルリユールシリーズ限定の出版社HIRAMEKI.刻印や、栞をイメージした引手に遊び心を感じます。